寿司の伝統 その4

寿司の伝統 その4

江戸前ずし、というとどんなものを連想するでしょうか。一般的に、江戸前ずしとは、江戸前(東京湾)で獲れた魚介類を使ったすし、という意味です。

 

握りずしの発祥は江戸でした。しかし、最初から「江戸前ずし」と言われていたわけではありません。「江戸前」という言葉は、もともとはウナギ屋さんで使われていた言葉でした。時の将軍徳川家康は、江戸前の海を埋め立てて土地を広げたことで知られていますが、その時にできた沼で、ウナギがたくさん獲れたのだそうです。これに目ざとく目をつけた商人が、「江戸前のうなぎ蒲焼」と称して売り出しました。これが、江戸前という言葉のはじまりです。

 

江戸前というブランドは、やがてすしにも及びます。関西にはない握りずしというスタイルの気安さ、そして手軽さがウケます。そして、これが戦後、全国に広まり、「江戸前ずし」と称する店が増えたのです。人々は、この「江戸前」という言葉に、憧れを抱いていたのかもしれませんね。

 

 

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