お箸の使い方 その5

お箸の使い方 その5

箸先3センチ、というのを聞いたことがあるでしょうか。剣道などで、よく「切っ先三寸」などと言ったりしますが、ちょっと似ているので覚えやすいかもしれないですね。

 

箸先の3センチとは、汚していい範囲のことなのです。

 

箸は、想像しているよりも色々な用途に使われます。食べ物をつかむ、口に運ぶ、の他に、汁物の具を引き寄せたり、かきまぜたりする用途もあります。このような色々な用途に何気なく使っていると、どうしても箸の3分の1、あるいは半分ぐらいまで汚れてしまうことがあります。しかし、これはあまり美しい所作とは言えません。

 

とはいえ、箸先3センチだけを使って食事をするのは思いのほか難しいです。特に、汁物を相手にしたときには、なおさらです。しかし、想像してみてください。箸の半分ぐらいまで汁に浸して、かきまぜながら掻き込む自分の姿を……あまり美しいもの、上品なものとは言えませんよね。

 

ですから、食事の際の所作全体の中で、箸の使い方はかなり重要な位置を占めているのです。